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  • 埼玉環境科学国際センター

    富士山麓に計画された生協組合員のための研究・研修施設である。 生協が独自で行っている商品の検査にとどまらず、広く内外の研究機関と連携を図り、また組合員の積極的な参加の下に環境全般に関する体験学習の場として計画された。 施設はエコロジカルというキーワードに対応し、自然とテクノロジーが共生するようなイメージを持ってデザインしている。一例としては、建物の屋上緑化の徹底であり、建物が緑の環境に同化することを目的としている。 敷地は南西への穏やかな斜面であり、また針葉樹の人工林となっている。全体の構成としてその地形を生かしつつより多様な生物環境が形成できるように配慮した。 各機能の配置は、研究部門と来訪者学習部門を明確に分離しつつも来訪者は施設全体を気楽に回遊できるものとした。具体的にはビオト一プとしての機能を持った中庭を中心に各施設棟が分散配置されている。 また敷地最奥にはシンボルとしての風車(風力発電)を配置し、エコロジカルな生活のデモンストレーションの場として、エコロジーハウスを提案している。