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東京都体育館
大小アリーナ、プール、その他の各施設が一体となり、機能的にコンパクトである一方で、全体としてはスポーツ活動にふさわしいおおらかさをもった空間とするため、連続したテンション構造による大屋根とした。大屋根は神宮の森を背景として山並のような有機的表情をもち、見る角度によって様々に変化し、来場者の目を楽しませる。 千駄ケ谷駅からは、手前の扇形の広場に面しクリスタルな表現のヒューマンスケールをもった共通部分がまず目に入り、そのうしろに巨大な大屋根がのぞまれる。この方面から多数の来場者が想定されるため、主階を歩道橋とほほ同一のレベル(+5m)に設定して、アリーナ、プールにはこのレベルから下がって着席することとした。 共通施設、サービス施設は扇の要に近いところに集申して、動線や設備システムの合理化を図り、ロビーを媒介として常時界隈的な活気ある雰囲気がつくられることを意図した。