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  • 老人保健施設ひもろぎの園

    本建築は、白河市の郊外に建つ介護老人保健施設(以下、老健)である。老健とは老人が病院での急性期の治療が終了した後に、看護やリハビリテーションなどの医療ケアと、日常生活サービスを、入所および通所の形で提供するもので、病院と家庭との中間に位置することから中間施設と呼ばれるものである。 本建築入所定員は100名(うち痴呆専門棟として50名)で、その他に通所者デーサービスとして20名(将来的には40名)を受け入れる。 1階は管理部門、通所部門、サービス部門および一般入所者の療養室(50床)で構成され、さらに在宅介護支援センターを併設してる。 2階は主に痴呆性老人のための療養スペースとして、管理・サービス体制を1階とは独立できるような設計をしている。 サービスステーションのある楕円部分を中心に、南側廊下の縁側的な回遊動線を設け、途中にたまりのスペースを多く備えることによって痴呆老人に対しても隔離された印象を与えることなく、早期の回復を目的とした平面計画としている。